■癌になる人癌ならない人
がんは健康な人でも、毎日おおよそ3,000~5,000個もの細胞ががん化しているとされています。しかし、がん細胞のほとんどを、ナチュラルキラー(NK)細胞、リンパ球などの免疫細胞が排除するため増殖しない働きがありが、さまざまな理由でがん細胞と免疫細胞のバランスが崩れ、がん細胞の増殖が上回った時にがんを発症するのです。がんは、発がん物質などにより、DNAが傷つけられることで起こりますが、発症は生活習慣の影響も大きいといわれています。科学的に証明されている健康術は、バランスの良い食事、適度な運動です。
がん細胞の好きなもの
- 糖質(ブドウ糖)
- 低体温35℃の体内環境
- 酸性の環境
がん細胞が嫌いなもの
- 酸素
- 高体質(平熱体温37℃)
- アルカリ性の体内環境
●体内時計のリセットで健康長寿
体内時計とは、「朝は太陽の動きに合わせて起き、昼は活動的に過ごし、夜は眠る」という生活のリズムをつくり、身体の健康を維持するための機能です。
朝に明るい光を浴びることで、体内時計のずれた概日リズムをリセットし、時計で決められた時刻に合わせることができます。
食事をすると身体が目覚め、その情報が脳に伝わります。
すると脳が「食事をすると活動する時間だ」と記憶するので、食事の時間を一定にすることでも体内時計が整うのです。
その為には決まった時間に朝食を食べることからはじめなくてはなりません。
私たちは通常、朝起きて昼活動し夜眠るという、地球の自転周期に合った約24時間のリズムで生活しています。この生活リズムは、「朝は起きましょう」「夜は眠りましょう」というように世の中の都合で決められたものではありません。地球上で何億年も生活してきた生物が、厳しい生存競争に勝ち抜くために、進化の過程で獲得した形質で、私たちは生まれ名がにこのリズムを刻む遺伝子である体内遺伝子を持っているのです。
この約24時間(24時間よりも少し長く、個人差があるが大体24−25時間)のリズムを概日リズム、またはサーカディアンリズムといいます。睡眠と覚醒のサイクルだけでなく、ホルモン分泌、血圧や体温調節など私たちの生理機能のほとんどはさーかディアリズムを持ち、24時間のリズムで変動しています。人間だけでなく地球上のほぼ全ての生物が体内時計を持ち、約24時間をカウントしています。人間の体は約60兆個の細胞でできていますが、生殖細胞を除く全ての細胞ひとつひとつが体内時計を持っているのです。
それぞれの細胞の時計はばらばらに動くのではなく、体内時計の中枢からの信号を受け取り、同期して働いています。別の言い方をすれば、各時計遺伝子はサーカディアンリズムに合わせて増えたり減ったりします。このように時計遺伝子の動きをまとめて、体内時計と呼ばれています。日々のリズムを整えるために、体は朝の太陽の光で(視交叉上核)をリセットし、新しいリズムを刻みます。朝の光で親時計がリセットされると、親時計から自律神経を介して全身の細胞の時計(子時計)へ時刻が伝えられ、それに合わせて子時計もセットされます。
私たちの血圧、体温、ホルモン分泌、代謝などさまざまな整理機能は大きく左右されます。例えば、血圧は日内変動が乱れて夜間の血圧が通常より高くなる夜間高血圧、心血管疾患の心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなることが知られています。体内時計は遺伝子レベルで設定されています。これに逆らった生活は、全身の各臓器に不調を引き起こし、不眠だけでなく、がん、感染症、心臓血管系疾患、代謝疾患や精神疾患など、あらゆる病気の引き金となり得るのです。
朝に日光を浴びることで1日の体内時計の針がリセットされます。
体内時計をリセットさせるものの代表例が朝の太陽の光です。太陽の光を目で感じることにより体内時計がリセットされ1日のリズムが整うのですが、体内時計をリセットしてくれるのは太陽の光だけではありません。人とのスキンシップを図ることも体内時計をリセットし、1日のリズムを整えるのに寄与するのです。研究では、動物実験において、リモネンやレモン果汁の摂取が、体内時計を調節している時計遺伝子の発現を高める作用があることを確認されました。
自律神経・交感神経と副交感神経の大切な役割
自律神経は一言でいうと、内臓、血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経です。
自律神経は、すべての内臓、全身の血管や分泌腺を支配しています。
知覚・運動神経と違って、私たちの意思とは関係なく独立して働いているので、内臓や血管を私たちの意思で自由に動かす事は出来ません。反対に、意識しなくても呼吸をしたり、食べたものを消化するため胃を動かしたり、体温を維持するため汗をかいたりするのは、自律神経があるからです。
自律神経には、交感神経(起きている時の神経・緊張している時の神経)と副交感神経(寝ている時の神経・リラックスしている時の神経)があります。
この二つは、一つの器官に対して互いに相反する働きをしています。
●交感神経
交感神経は日中の活発な行動お源になる神経です。人は目が覚めると交感神経が副交感神経より活発になり、体がシャッキッとして様々な運動を行うことが出来ます。眼の瞳孔は開いてより多くの視覚情報が脳に入るようになります。また、目がよく見えるように涙の分泌あ減ります。より多くの空気が吸えるようになるため、気管支炎を取り巻く筋肉がゆるみ、その内径が広がります。そして、活発な活動に則して全身に血液を送るため、心臓がどきどきとより一層の働きをします。血圧も上昇します。このように交感神経は心身を興奮状態に置き、とっさの対応に備える体制を作るのです。また、活動中排尿や排便などあってはならないので、膀胱の筋肉ゆるみ尿の貯留量が増えたり、肛門約筋が締って脱糞が起こらないようにしています。
●副交感神経
副交感神経は交感神経と正反対の働きをしています。夜寝るときは光りが入らない方がよく眠れるので、瞳が狭まり、寝ている間に目が乾いてしまわないよう涙の分泌が増します。寝ている間は特に沢山の空気(酸素)は必要ないので、気管支平滑筋が締まり気管支内径が狭まります。休んでいるときは血液の循環量は少なくてすむので、心臓の働きはゆっくりとなり、脈拍数が減ります。血圧も下がります。この休息時間に、胃腸は活発になり、食べ物を効率よく消化、吸収します。また、膀胱の筋肉が活発に働き、肛門筋の弛緩によって、排尿や排便を促します。これらのことより副交感神経は、眠ったり、自宅でのんびり体を休めるときに適した状態を作ります。このように、食事(消化や吸収、排泄(排尿や排便)、睡眠など、体のメンテテナスに必要な生命維持するために大切な作業を司っているのが副交感神経です。
自律神経を鍛えるにはどうするか。日常生活の中で、五感を意識して使ってみるだけでも、ストレス軽減にもなり、自律神経失調症の改善にも大きな効果があります。
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●南国に相応しい感動の景 |
「セロトニン神経」は、「ドーパミン神経」と「ノルアドレナリン神経」の両方をコントロールし、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを取っています。目覚めているときの心と体の状態を調整している神経なのです。一般的には、セロトニン=副交感神経(内臓神経、リラックス神経)、ノルアドレナリン=交感神経(戦闘神経、緊張)です。
「生存」に関係しているドーパミン神経は、人間が生きていく上で必要不可欠な本能行動に関係し、「不安やストレス反応」に関係しているノルアドレナリン神経は、不安やストレスをどのように処理していくかを判断しています。
「幸福感」に関係しているセロトニン神経が、この2つの神経の働きをうまくコントロール出来ていれば、まさに幸福感に満ち溢れた人生といえるでしょう。
○セロトニンとは
セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質で、セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れて、暴力的(キレる)になったり、うつ病を発症すると言われています。
・イライラする ・キレっぽい・落ち込みやすい ・すぐくよくよする ・食べ過ぎる/食欲がない(過食/拒食)
・感情的になりやすい ・寝付きが悪い/眠れない(不眠) ・睡眠ホルモン「メラトニン」の減少 ・偏頭痛がでる ・欲求不満 ・日中眠い・姿勢が悪くなる ・緊張しやすい ・ストレスが溜まりやすい ・様々な依存症(買い物、ギャンブル、アルコールなど)になりやすい ・うつ病・統合失調症 ・パニック障害 ・その他、様々な身体・精神的な症状
セロトニンの不足は、身体・精神の両面に様々な影響を及ぼします。
逆に、セロトニンが満ち足りていれば、心のバランスを整え、心の安らぎを与えてくれます。
セロトニン神経の活動には、日光が大きく影響します。
○セロトニン神経の働き
◆ 心と体を睡眠から覚醒させる。
◆ 心の不安や緊張を取る。
◆ 自律神経を適度なレベルに保つ。副交感神経の活性化。
◆ 痛みの感覚を制御する。
◆ 正しい姿勢を保つ。
○セロトニンを増やす
◆太陽の光を浴びる。
◆リズム運動をする。
◆スキンシップ・グーピング。
◆ 良く笑う。
◆ハグをする。
◆肉や魚・大豆を食べる(ビタミンB6まぐろ、かつおなどの赤身魚、レバー. ).。
- セロトニンの原料であるトリプトファンは、食べ物から摂取する必要がある。
- 不規則な食事や無理なダイエットで、栄養が不足すると、セロトニンの材料(=トリプトファン)が不足する。
- セロトニンを増やすにはリズム運動が有効で、その中には食事の際の咀嚼(そしゃく。食べ物を噛むこと。)も有効とされる。
セロトニンの原料となるトリプトファンというアミノ酸はもともと人体では作られていない栄養素です。
肉類、魚類、米、麺類、乳製品など、タンパク質を含む食材に多く含まれています。
セロトニンは脳内の『ほう線核』と言う部位で作り出されるのですが、その際に必要になるのが、トリプトファンと『ビタミンB6』です。セロトニンを効率よく作りだすためには、トリプトファンだけでなく、ビタミンB6も効率よく摂取しなくてはならないのです。
★ビタミンB6を含む食品のリスト
- 赤身の魚(マグロ・カツオなど)
- 肉類(豚肉・鶏肉・牛肉など)
- レバー(豚・鶏・牛)
- 豆類(大豆・小豆など)
- 果物(バナナ・プルーンなど)
○セロトニンと体内時計
健康的な生活を過ごしている人は、毎朝太陽光を浴びることで健康的な体内時計を維持しています。太陽光を浴びた影響で脳内ではセロトニンという物質が分泌されます。セロトニンという物質が分泌すると、交感神経を刺激し脳は体を動かす活動(眠たくない)状態となります。日常生活では日中は交感神経が主に働くため活発な活動を続けることができます。夕方から夜にかけて交感神経より副交感神経が主に働き始めます。このとき脳内ではセラトニンが減少しメラトニンという物質が分泌されます。メラトニンが分泌されることで自然に眠気が起こり、睡眠状態となります。しかし、メラトニンの分泌が少ないと眠られず体内時計が崩れてしまいます。メラトニンの分泌を促すためには、日中セロトニンの分泌が不可欠なのです。
つまり太陽光は交感神経の働きを活性化させるセロトニンの働きに欠かせないものであり、睡眠を促すメラトニンはセロトニンにより分泌が促進されるという性質があります。「日中は活動し、夜は眠る」という一般的な体内時計には、1日の始まりである朝にしっかりと太陽光を浴びるとうことが、健康的な体内時計を維持する上で非常に重要です。
○セロトニンと体温
セロトニンが減少すると、体温が低下します。
脳内のセロトニンが減少することによって、うつ病が発症しますが、脳内のセロトニンは1~2%にすぎず、90%は消化器に存在し、8%は血小板に存在します。足湯はおなかを暖める効果があり、おなかを暖めることでセロトニンが増えると考えられています。セロトニンが少ないと 血液の温度の低下を感知しても体温を調節する温熱中枢を充分活発化できません。
「水・運動・食事・排泄」、この正しいサイクルが、健康の基本となる正しい生活習慣なのです。
水を飲み、運動を行い、食物繊維を摂れば、便通が良くなります。
●癌になる人、癌にならない人
癌は正しい知識があれば9割予防できるといわれます。しかし、がんになる人は増え続け、日本人は生涯に2人に1人がかかる計算になるそうです。一方、米国では新たにがんになる人が減少に転じています。日米でどうして違いが生じているのでしょうか。喫煙など様々な要因があるようですが、「がんは一種の細胞の老化なので高齢者が多くなれば増える傾向にあるが、日本のがんの増加は高齢化だけでは説明できない。」とも言われています。
「早期発見できれば95%治せる病気なのに」と警告を鳴らす医師、一方、世の中には、実に多種多様な「健康書」が氾濫しています。しかし医者によって言っていることも大きく違い、何を信じたらいいのかわからないのが現状です。「人生100年」時代とも言われ、90年時代は誰しも楽しめる余生があります。癌の早期発見は兎も角、本当に信頼できる癌予防策、誰でもお金を掛けずに毎日できる簡単な健康習慣とは、いったいどのようなものがあるのでしょうか。
生活習慣病、病気は予防するに越したことはない。それはがんも同様です。「がんとは、遺伝子が傷つき、突然変異を起こした細胞が、とめどなく増殖し、臓器を侵食し、毒素を血中や全身にばらまく病気」であるといわれています。
医師からの忠告、「早期発見、早期治療、標準治療の選択、そのためのリテラシーが大事」と力説されます。日本では小児癌で苦しみ、治療の副作用と戦っている子供たちが一万人もいます。子供の場合は医師が進める早期発見など可能なのでしょうか。低年齢低では進行が早く自覚症状が現れた時には、かなり進行しているのです。神はときに試練を与えます。子供を親を一瞬にして奈落の底に突き落とす無情とも言える行為を与えます。
医学では、早期発見が癌に勝方法ともとれる発言が多いようですが、がん掛からない方法が先ではないのでしょうか。
定期的にがん検診を受けるよう進められていますが、あなたはどう考えますか。私の老後の人生はフィリピン移住、医療を考えられる立場ではありません。そこでインターネットで知識を得ることにしました。プリントした情報が何メートルも積み上げられました。一口に生活習慣の見直し、改善を実効するのは多くの知識を得、先の見えない健康管理に実行しなくてはなりません。
がん死亡に食生活が約30%影響しているという報告があります。食生活を改善することにより、がんの発生をある程度は予防できるという考えです。野菜不足や肥満が、食道がんや、大腸がん、乳がんの発生原因になることが最近の研究でわかっています。野菜の摂取や、塩分を控えることでがんの発生を予防できる可能性が示唆されているのです。
しかし、ベータカロチンを過剰摂取すると、がんが増えてしまったと、研究成果が発表されています。「体にイイからとサブリメントなどの過剰摂取は正常細胞を痛めつけることにもなります。」との忠告もあります。
がん予防は食事のバランスよく摂ること。まず、三点の実行からはじめませんか。
- 塩蔵(えんぞう)食品、食塩の摂取は最小限にする。
- 野菜や果物不足にならない。
- 飲食物を熱い状態でとらない。
国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめた「日本人のためのがん予防法」です。注意しなくてはならないのが、特定の食事やサプリメントは決して推奨していません。偏った食事療法、サプリメント摂取などは、がん予防どころか、がんを増加させることにもなりますので、注意が必要と思います。「野菜、果物、全粒穀物を多く含む食事パターンにしましょう」と説明されています。
生活の質まで落としてしまう間違った情報に左右されないで、正しい情報を知って、楽しい食生活を送ってほしいと説明されています。
体力を維持するために、また感染などを防ぐためにも、エネルギーやタンパク質、ビタミン、ミネラルが不足しないような食事をとることは大切なことです。基本は、バランスのよい食事をゆっくりととることです。
食生活とがん予防
1)塩辛いものをできるだけ避ける(胃がんの予防)
2)動物性脂肪のとり過ぎを避ける(大腸がん、乳がんなどの予防)
3)肉や魚の焦げはなるべく避けたほうが安全
4)熱すぎる飲み物や食べ物は少し冷ましてから(食道がん、胃がんの予防)
5)生野菜、緑黄色野菜、果物類などをたくさんとる
6)食物繊維の多い食品をよくとる(大腸がんの予防)
7)偏食せず、バランスよく食べる
8)食べ過ぎを避け、腹八分目に心がける(胃がんなどの予防)
9)よく噛んで食べる(食道がん、胃がんの予防)
10)節酒(日本酒換算で1合以下)に心がける
その他、がん予防に役立つ食生活関連因子として、緑茶、コーヒー、魚類(特に、EPAやDHAを豊富に含む魚類)が注目されています。
きのこ類には免疫能亢進を介して、制がん作用があることが知られていますが、がん予防作用に関しては研究が少ないようです。あなたの食生活の考え方はどうですか、過食、早食い、野菜嫌い、ではがんンお確率が増える事を意識しなくてはなりませんね。
「コーヒーを毎日飲む人は、ほとんど飲まない人と比べ、肝臓がんの発生率が約半分に減り、1日の摂取量が増えるほど、発生率が低下するというデータが示されました」 ほとんどコーヒーを飲まない人の肝臓がん発生率を1とすると、毎日1~2杯飲む人の発生率は0.52、毎日5杯以上飲む人は0.24だった。なぜ、コーヒーをよく飲んでいる人に肝臓がんが少ないのでしょうか。「肝臓がんの患者の9割以上は、C型かC型肝炎が原因で発症するのですが、コーヒーには炎症をやわらげる作用があるため、肝炎の進行を抑えることで、肝臓がんを予防するのではないかと考えられます。
また、コーヒーにはクロロゲン酸をはじめとする、多くの抗酸化物質が含まれており、これが肝臓のがん化を防ぐ方向に働いているという報告もある。さらに、インスリン抵抗性を改善することによってがん細胞の増殖を抑えるとも考えられています。
男性の場合、コーヒーを1日3杯以上飲む人は、すい臓がんにかかるリスクも4割下がる。さらに、女性の子宮体がんや大腸がんの予防にも効果があるというデータも存在しています。
コーヒーに含まれる発がん物質であるアクリルアミド、(詳しくは次回に)
では、緑茶はどうなのでしょうか。同じ飲料でも、緑茶は肝臓がんの発生率との関係が認められていませんが、前立腺の進行がんのリスクを低下させる効果が示されています。緑茶を1日5杯以上飲む人は、1日1杯も飲まない人と比べると、罹患リスクが半減するそうです。「緑茶に含まれるカテキンという物質が、がん細胞の増殖を抑え、前立腺がんの危険因子の一つと考えられている男性ホルモンのテストステロンレベルを下げるように作用していると推測しています」 また、女性に関していうと、緑茶を1日5杯以上飲む人は、胃がんの発生率が3割ほど低くなるといわれています。
にんにく、キャベツ、大豆、ニンジン、タマネギ、玄米、トマト、なすび、ブロッコリー、カリフラワー、キュウリ、小豆、ジャガイモなど野菜の成分が多種多様ながん発生に対して抑制効果がある、などという興味ある結果が報告されています。カロテノイド類やフラボノイドなどの成分がん予防には単一な成分で効力を発揮するのか、それとも、いくつかの成分の相乗効果であるのか、特定されていません。その他、がん予防に役立つ食生活関連因子として、緑茶、コーヒー、魚類(特に、EPAやDHAを豊富に含む魚類)が注目されています。
「果物」の持つがん予防効果について考えてみます。ではなぜ果物ががん予防に効果を発揮するのでしょう。ビタミンCの存在です。「抗酸化ビタミン」の筆頭格。体内で発生する活性酸素やフリーラジカルといったがんを作り出す物質を攻撃して消し去ることを「抗酸化」といいますが、この「抗酸化作用」を持つビタミンの中でも、ビタミンCは代表的存在なのです。ビタミンCは単に酸化を防ぐだけではなく、免疫力を高める働きを併せ持っていることも知られており、総合的にがん予防に寄与する可能性が高いと言えそうです。中でも注目したいのが、ビタミンCが持つ「胃の粘膜の萎縮抑制作用」です。研究では、果物の摂取量が多い人ほど循環器疾患のリスクが低いという結果が出ています。がんだけではなく心臓病予防にも、果物は効果を発揮してくれそうです(果物に多く含まれるカリウムが血圧を下げる効果があることも関係していそうです)。果物にも注意点があります。ビタミンCは鉄分の吸収を高める働きも持っており、鉄分は肝がんのリスク要因でもあるのです。したがって、慢性肝炎や肝硬変など、肝がんのリスクを持っている人はビタミンCの摂り過ぎは控えたほうがいいでしょう。
フィリピン移住で老後を楽しむ皆さん、是非スーパーフルーツを毎日食べましょう。カラマンシーもわすれないでください。
癌は酸性体質を好みアルカリ体質を嫌う性質があります。
酸性食品
玄米、ライ麦パン、小麦パン、皮なしじゃがいも、グリーンピース、そらまめ、チョコレート、ブルベリーマガダミアナッツ、ココナッツ、イチゴ、ドライフルーツ、魚、鶏肉、牛肉、卵、牛乳、バター、ヨーグルト、はちみつ、白砂糖、てんさい糖、コーン油、キャノーラ油、ひまわり油、ケチャップ、マヨネーズ、醤油、紅茶、コーヒー、ワイン、ビール
アルカリ食品
あわ、きび、キアヌ、アマランス、ねぎ、ピーマン、なす、きゃべつ、エンドウ豆、いんげん豆、大豆、バナナ、レモン、なし、カキ、アーモンド、ひまわりの種、生はちみつ、黒砂糖、メープルシロップ、菜種油、ごま油、オリーブオイル、お酢、重曹、しょうが湯、ミネラルウォーター、紅茶
酸性食品、アルカリ食品あなたの食事パターンはどうでしょうか。病気の原因は酸性体質であり、疲れとは細胞に乳酸が溜まること、エネルギーはクエン酸サイクルでしか作られず、その全てを解消し、クエン酸サイクル活動を担う重要な物質が、細胞内のミトコンドリアです。ミトコンドリアをどれだけ活性化してクエン酸サイクルを定常に行うのが、健康の秘訣だと言えるのです。
酸化した身体、酸化した細胞は放っておくと、ガンなどの難病の温床になりかねません。
ミトコンドリアの活動の源である【クエン酸】の主な効能を見ていきましょう。
- 中性脂肪・コレステロール増大予防効果
- 免疫力・・白血球の働きを活性化し、自然治癒力や免疫力を回復します
- アルカリ性物質の中和
- 尿路結石の予防・腎機能改善効果
- 運動時の疲労感の軽減
- 胃腸や粘膜、肌荒れに効果的
- 疲労回復
- 血液の浄化
- 尿酸値を減少
- ミネラル吸収率をアップ、酸化防止
- ビタミンB6の吸収促進
- アレルギー性疾患の緩和
クエン酸摂取の簡単な方法
基本的にクエン酸を摂れば、万病を防ぐことにつながるといわれています。
ビタミンB1を始めとするビタミンB群やビタミンCの他、亜鉛・マグネシウム・セレン・鉄・マンガン・クロムなどのミネラル、さらにリジン・システインなどといったアミノ酸なども必要です。
日々の食事に栄養のバランス食が問われます。片寄りのない摂取が健康に大切なのです。そして、一口噛み噛み30回を守り、ゆっくり食べるのもガン予防につながります。
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